Juuri Passive House Report vol.4
- Yoshimi
- 2025年11月25日
- 読了時間: 4分
こんにちは◎Juuri のよしみです。前回に引き続き、私たちが力を入れているパッシブハウスの魅力についてご紹介します!
今回は、佐久穂のパッシブハウス 「基礎工事」 がテーマです。

■ 基礎は“家の命”ともいえる大事な部分
何事も基礎は大事ですよね。
お家でいう基礎とは、地中に半分以上埋まっているコンクリートの部分のこと。地盤から建物全体の重さを受け止めており、とても重要な役割を担っています。
基礎がしっかりしていないと大変なことになるのは、皆さんもなんとなく想像できるかと思います。そのため、パッシブハウスに限らず、基礎には細かな構造計算・設計、厳しい検査が行われます。
では、普通の家の基礎とパッシブハウスの基礎、何が違うのでしょうか?
答えはずばり……
「基礎断熱」 です。
■ 基礎断熱とは?
コンクリートはとても強い素材ですが、実は 熱をとても通しやすい という弱点があります。どれくらい通しやすいかというと……
木の約17倍
私たちが使っている断熱材と比べると約67倍
つまり、基礎を断熱しないと 室内の熱が地面にどんどん逃げてしまう のです。
私たちは、基礎の下まで含めて 外側からぐるっと包む「外張り断熱工法」 を採用しています。
この方法のメリットは、
断熱材を厚くできる
隙間なく張れる
床下(給湯配管など)も室内と同じ断熱空間になるため、給湯のエネルギーロスが減る
など、パッシブハウスと相性抜群!

■ 「地中は暖かい」は誤解です
基礎断熱の話をすると、「地中は温度が安定しているから断熱は不要」という説を耳にすることがありますが……
これはかなり危険な考えです!
確かに地中は外気より安定していますが、地中温度=その地域の年平均気温とほぼ同じ なのです。
例:
北日本:8〜10℃
関東:14〜16℃
深さ1〜3mではこの値に近く、基礎が触れる深さ0.3〜1mでは外気とほぼ変わりません。
つまり、
冬の室温(20℃前後)に比べると、地中は十分「冷たい」!
断熱されていない基礎は、地中と接しているだけで室内の熱をじわじわ奪ってしまいます。
2010年代以降の研究でも、基礎断熱の有無で暖房負荷が年間5〜20%変わるという報告も。
だからこそ、パッシブハウスでは 基礎断熱はマスト なのです。
■ 佐久穂のパッシブハウスの基礎断熱
今回の基礎断熱は、寒冷地ならではの超特厚仕様!
基礎の下:300mmの断熱材
基礎の側面:200mmの断熱材
使用しているのは、防蟻加工が施された ビーズ法ポリスチレンフォーム(いわゆる発泡スチロール) です。

■ 外張り断熱につきまとう「シロアリ問題」
外張り断熱のデメリットとしてよく挙げられるのが シロアリ。
一見関係なさそうですが、実は深い関係があります。
というのも……
シロアリは太陽光が大の苦手!
断熱をしていない基礎では、シロアリは土の中から基礎の上の土台を狙ってきますが、地上は光があるため、「蟻道(ぎどう)」という土のトンネルを作って侵入 します。
そのため、蟻道を見つければ、早期発見が可能になります。

しかし外張り断熱をすると……
断熱材の中を通って、太陽光を浴びずに土台まで“楽々”侵入できてしまう!
そのため、外張り断熱では シロアリ対策が非常に重要 なのです。
■ Juuriのシロアリ対策
Juuriの基礎では、以下のように多重で対策しています。
防蟻加工された断熱材を使用
土台・柱(檜材)に防蟻塗料を塗布
断熱材の途中に鉄板を挟む「アリ返し」を設置

「アリ返し」は、シロアリが断熱材を通り抜けられず、一度外に出ざるを得なくなる仕組み。これにより、侵入の発見がしやすくなります。
ただし、相手は小さな害虫。種類も多く、強力なものも存在するため、100%の防止はできません。
そこでJuuriでは、
定期点検を確実に行えるよう、床下高さを350mm以上確保
やはりシロアリ対策の最も有効な手段は人が直接目視して早期に発見すること なのです。
■ まとめ
今回はパッシブハウスから少し話が逸れましたが、日本の家づくりでは シロアリ対策は欠かせない要素 です。
特に基礎の外張り断熱を検討されている方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
次回はいよいよ上棟!その様子をお伝えしていきますので、お楽しみに!
つづく…



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